自転車盗難の種類
日本における犯罪の中で最も件数が多いのが自転車窃盗と言われており、平成27年でおよそ25万件あり、全ての犯罪のおよそ1/4を占めていると言われています。
件数は多いですが、盗まれた自転車が帰ってくる割合も高く50%程度あるようです。これは無断で借用するといったような意識で盗難され、駅などに放置されるケースがあることに起因します。一方でスポーツ自転車に限った場合、戻ってくる確率は3-4%程度です。このような盗難と高級なスポーツ自転車の盗難では深刻さが異なることがわかると思います。それぞれについて考えてみましょう。
足代わり盗難
駅やスーパーの入り口などに停めていたママチャリなどが足代わりに狙われることが多いです。また自宅のガレージに鍵を掛けずに停めていた自転車が、夜半に盗難に遭うということも。駅などに乗り捨てられているところを発見されたり、撤去された後、持ち主に連絡が行くことで発見されることが多いです。
自転車盗難が社会問題化していることもあり、駅前などでダブルロックを促進する運動が行われていたり、警察による盗難自転車のチェックも良く行われています。
利用目的の盗難
スポーツ自転車の価値を良く分かっている人によって行われる盗難です。スポーツ自転車の部品は規格が決まっているため、部品の流用ができます。フレームには刻印がされているため、盗難品が分かりますが、細かいパーツには特にシリアルなどが施されておらず、部品単位にバラしてしまえば、それが正規に購入されたものか盗難されたものかを見分けるのは困難です。
転売目的
最近特に問題になっているのが、転売を目的とした盗難です。最初から転売を目的として高級自転車を狙って盗難を行うために、道具や移動手段なども用意されていることもあると聞きます。ワイヤーで構造物に固定してあるような一般的な盗難防止策を施していても被害に遭うことも。盗難された自転車はそこから取ったパーツをオークションやリサイクルショップなどに売って現金化するようです。